当院の外来診療は、良性疾患フォローアップ、精密検査、乳癌術後フォローアップを行っております。次の項目にひとつでも該当する方が対象となります。

1.自覚症状がある。(しこりがある、乳頭からの分泌がある等)
2.人間ドック・検診などで検査を受けるように勧められた。
3.他の医療機関からの紹介。(紹介状がある場合は、ご予約時にその旨お伝え下さい。)
4.過去に乳腺の疾患にかかったことがある。

乳房に症状のある方

乳房にしこりがある

乳房に塊(かたまり)のように触れるものを「腫瘤(しゅりゅう)」または「しこり」といいます。乳がんの症状の一つでもありますが、乳がん以外にも、乳腺にできる良性腫瘤、乳腺症、皮膚病変などがあります。

自覚されたしこりが、良性なのか悪性なのかの判断は、触っただけではわかりづらいことが多いです。普段からご自身の乳房を意識していただき、以前はなかった「しこり」を触れる場合は、早めに外来を受診しましょう。

乳頭から分泌物が出る

乳頭から液体が出てくることを「乳頭分泌」といいます。赤や茶色の分泌物があるからといって、必ずしも重大な病気(乳がんなど)とは限りません。良性のポリープ(乳管内乳頭腫)などが原因であることも多いですが、ご自身で判断するのは難しいため、専門医による検査が必要です。

もし「下着に赤や茶色のシミがつく」「絞ると血のようなものが出る」といった症状に気づかれたら、放置せず、早めの外来受診をお勧めします。

乳頭にただれがある

乳頭(乳首)や乳輪部にただれやかゆみなどの症状が続くときは、「乳房パジェット病」を発症している可能性も考えられます。乳房パジェット病とは、乳首にただれや腫れ、かさぶた、出血などが現れ、薬を塗ってもなかなか治らない難治性湿疹で発症する病気です。「パジェット細胞」というがん細胞が増殖することで発症します。

ただ、この病気はとても稀で、乳がんの中でも、「しこりができないタイプ」として分類されます。早期に発見して治療すれば、完治する可能性が高くなります。

乳房にくぼみや変形がある

乳房内の腫瘤が皮膚に近い場合は、皮膚が引っ張られて「ひきつれ」や「くぼみ」を引き起こすことがあります。乳房の形の左右差、皮膚や乳頭のへこみ、えくぼ症状などがないか、入浴の際にでも鏡に映してチェックしてみましょう。

光のあたる方向や体勢を変えてみても、皮膚のくぼみや変形が残る場合はご相談ください。

精密検査

診察・検査の結果もしくは乳がん検診でさらに詳しい検査が必要と判断された場合は、精密検査を行います。
検査枠に空きがある場合は当日に検査を受けていただくことも可能です。

穿刺細胞診

乳腺穿刺細胞診とは、乳房のしこりなどに細い針を刺したり、あるいは分泌液などから細胞を採取し、顕微鏡で観察して悪性かどうかを診断する低侵襲の検査です。

採血の時に使うような針で病変を刺して細胞を採ってきます。採血では血管の中の血液を採ってきますが、細胞診ではエコーを見ながら、しこりの中の細胞を採ってきます。数分で終わり、出血も少ないので簡便な検査です。

針生検

針生検は、良性か悪性かの診断が必要な病変を有する場合、より正確な診断のために行う検査で、組織診と呼ばれています。

乳房のしこりなどが良性か悪性かを調べるために、局所麻酔下でやや太めの針を刺して乳腺組織の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査です。エコー検査機器などで位置を確認しながら数回組織を取ります。

術後フォローアップ

乳がん治療後のフォローと定期検査

乳がん治療後は、再発や新たな乳がんの発症に備えた長期フォローが大切です。特に、反対側の乳房のチェックや、ホルモン療法の継続が必要な場合があります。
【当院で可能な術後フォロー内容】

〇ホルモン療法(内分泌療法)
〇定期検査
・画像検査(マンモグラフィ、超音波検査)
・血液検査(腫瘍マーカー等)
・骨密度検査(必要に応じ実施)

当院では、上記のような乳がん術後の患者様のフォローも行っております。当院で可能な診療は、超音波と採血での定期的なフォロー、または分子標的治療及びホルモン療法(内分泌療法)になります。ご相談ください。